Project/Area Number |
07771151
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
内尾 祐司 島根医科大学, 医学部, 助手 (20223547)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 末梢神経 / 絞扼神経障害 / 神経細胞体 / 細胞骨格 / 神経ペプタイド |
Research Abstract |
本年度は、実験的に作製した慢性絞扼神経障害について、神経節細胞体の形態学的的変化を経時的に観察するとともに、細胞骨格と神経ペプタイドの免疫組織化学的変化を検索した。 【実験材料および方法】 44匹のWistar雄成熟ラット(8-10週齢)の坐骨神経(直径1.3mm)にsilicone tube(内径1.5mm,長さ10mm)を囲繞して慢性絞扼神経障害を発症させた。処置後1から15カ月まで経時的に第5腰髄後根神経節細胞の形態学的変化を形態学的(光顕・電顕下)に観察するとともにDahlinらの方法に基づいて核の偏位度を形態計測した。また細胞骨格であるtubulin (TUB-α,β),neurofilamennt (NF-H,M,L)さらに、神経ペプタイドであるsubstance P (SP),calcitonin gene related peptide (CGRP),vasoactive intestinal polypeptide (VIP)の免疫組織学的検索を行った。 【結果】形態学的には神経節細胞体内に術後6カ月から核の偏位と虎斑溶解を認め,以降継続した。NF,TUB,SP,CGRP陽性細胞数は処置後6カ月から対照側に比して減少し15カ月においても減少したままであった。一方,VIPは処置後2カ月で対照側に比して増加し、その後漸減し処置後8カ月から有意に減少し15カ月においても減少したままであった。 本研究によって絞扼神経障害は末梢神経だけでなく、神経節細胞体にも形態学的・免疫組織学的変化を招来することを初めて明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)