大腿骨頭壊死症発生に関する循環生理学的検討-Positron Emission Tomography(PET)を用いて-
Project/Area Number |
07771195
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
山口 順子 明治鍼灸大学, 整形外科, 助手 (80268177)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1995: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | Positron Emission Tomography / 大腿骨頭壊死 / 腎移植 |
Research Abstract |
腎移植患者3例(全例男性。症例1.10歳代、症例2.30歳代、症例3.50歳代)に対してPositron Emission Tomography(PET)を用いて腎移植前後の大腿骨頭血管床容積を測定した。ポジトロン断層撮影には全身用コリメータを装着したSET-120Wシステム(島津製作所製)を使用し、核種の合成にはベビ-サイクロトロンBC-1710(日本製鋼所製)を使用した。データ採取部は大腿骨頭とし,両大転子上端を結ぶ線を中心に15mmのスライスを撮影、計測した。血管床容積の測定にはC^<15>Oを用い、薬剤をマスクで吸入後平衡に達した状態で180秒スキャンを行った。測定時期は腎移植前1カ月、腎移植後1カ月および3カ月の3ポイントとした。腎移植前1カ月、腎移植後1カ月および3カ月の順に以下の結果を得た。症例1は右3.13、1.72、1.53ml/100g、左4.05、2.45、1.21ml/100g、症例2は右2.34、1.87、1.99ml/100g、左2.26、1.87、1.80ml/100g、症例3は右1.99、1.76、1.82ml/100g、左1.67、1.43、2.66ml/100gであった。大腿骨頭血管床面積は全例において両側とも、腎移植前と比較して腎移植後1カ月の時点で減少していた。本研究の結果より、腎移植患者の大腿骨頭内の循環動態の異常が明らかとなった。この大腿骨頭血管床容積の減少が、腎移植後に発生する大腿骨頭壊死の病因に関与していると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
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