骨形成因子を用いる巨大骨欠損修復術の開発に関する研究
Project/Area Number |
07771201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
小野 芳裕 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 治療学部, 主任研究員 (70233591)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 骨形成因子 / 骨欠損 / 創外固定 |
Research Abstract |
1.体重約3.5kgの23羽の家兎(JW)に対して手術を施行した。当初の予定とは以下の点で変更を余儀なくされた。 (1)骨欠損部を有孔ヒドロキシアパタイトで被覆してコンパートメント化する予定であったが、骨形成部をコンパートメント化するbiodegradableな適当な材料が得られなかったため、骨膜を残すことによって骨形成部をコンパートメント化した。 (2)BMPの担体としてポリ乳酸-ポリグリコール酸共重合体(PLGA)を使用する予定であったが、PLGAが手に入らなかったためコラーゲンを使用した。 (3)Hoffmann mini system(Howmedica)は繰り返しの使用によって破損したため、実験の継続のために(1)安価で(2)生体への侵襲が少ない材料を用いて(3)固定性が良い、新しい創外固定器具の開発を行った。数回の試作の結果、チタン製で、4本のセルフタッピング・スクリュウにて骨に装着し、スクリュウの把持部がユニバーサルジョイントになった創外固定器を作成した。 2.手術後1週目より、BMP移植群は、BMPを移植していない群と比較して良好な化骨形成を示した。BMP移植群では、3週目には5cmの骨欠損部はほとんど癒合していた。一方、コントロール群では骨癒合は遷延し、レントゲン写真上の骨形成量に関して、BMP群とコントロール群の間に有意差を認めた。 3.BMP群とコントロール群のそれぞれに下腿の血管造影を施行し、BMP群には新生骨の形成に伴う新生血管の像を認めた。BMP群とコントロール群のそれぞれ3例にDEXA法による骨密度測定を施行し、BMP群に若干の骨密度の増加を認めたが、有意差を得るまでには至らなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)