Project/Area Number |
07771247
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石井 祐次 九州大学, 薬学部, 助手 (90253468)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | モルヒネ / ヒト / 肝臓 / グルクロン酸包合 / 薬物代謝 / クローニング / グルクロン酸転移酵素 / 活性代謝物 |
Research Abstract |
麻薬性鎮痛薬モルヒネの活性代謝物の生成に関与する、ヒトのUDP-グルクロン酸転移酵素(UGT)について研究を行った。モルヒネの活性代謝物、モルヒネ-6-グルクロニド(M-6-G)の生成能には著しい種差がある。本研究では、モルモットとヒトがいずれもM-6-G生成能が高いことに着目した。モルモット肝には、M-6-G生成に関わっていると思われるUGT55Kが存在することから、ヒト肝にもM-6-G生成酵素がcounterpartとして存在するとの作業仮説を立てた。当教室では既にUGT55KのcDNAクローニングを行っていることから、これをプロープとして、ヒト肝のM-6-G生成UGTのcDNAクローニングを試みた。UGTは、isoform間で相同性が高いことから、多くのisoformのなかからM-6-G生成UGTのクローンを選択的に得るために、cDNAの配列のうち基質特異性の決定に重要と考えられる領域を選定し、この部分492dpをPCR増幅してプローブとした。プローブは、PCRによってフルオレセインラベルし、ヒト肝λgtllcDNAライブラリー(CLONTECH社)をスクリーニングした。3次スクリーニングまで行い、7個のポジティブクローンを得た。これらのクローンのインサートの長さは、それぞれ1.8kdp、1.5kbp(2個)、1.4kbp、1.3kbpおよび1.2kbpであった。現在、pUC119ベクターにサブクローニングを行ったところであり、制限酵素地図を作製し、DNAシークエンシングを行う段階まで進んでいる。全塩基配列を決定して、培養細胞で発現させるには至らなかった。UGTは、約530アミノ酸からなることから、その全長をエンコードするcDNAは、1.5kbp以上であると思われる。本研究で得られたクローンの中にも、全長のUGTをエンコードするものが含まれている可能性がある。
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