Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
目的:我々は,アナフィラキシ-ショック時には内皮型一酸化窒素合成酵素(NOS)の活性化により一酸化窒素(NO)が産生されていることを末梢組織において明らかにした(Shock2,381-384,1994)。 末梢においてはNOの過剰産生がアナフィラキシ-時の血圧の低下に関与している,一方NOがアナフィラキシ-時の心血管の攣縮を抑制する働きがあるというin vitroにおける報告がある。 アナフィラキシ-時の心と末梢でのNOの役割の違いを解明するためin vivoにおいて心臓でのNOの産生を調べた。 方法:Ascaris Suumに感受性のある雑種成犬を用いた。フェンタネスト麻酔下にAscaris Suum(抗原)の静脈内投与によりI型のアナフィラキシ-を生じさせ,60分にわたり血圧,心拍数,心拍出量などとともに心表面においてのNOの産生量を選択的NO電極を用いて測定した。 結果:NOの産生量は抗原投与から2および3分後には有意に増加し,4分から15分の間は増加傾向を示したが,20分後には抗原投与前のレベルにもどった。 まとめ:心臓におけるNO産生量の増加はアナフィラキシ-の発症初期にのみ認められた。
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