内蔵虚血再潅流時の血中および組織一酸化窒素の変動と臓器血流におよぼす影響
Project/Area Number |
07771273
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
坂本 篤裕 日本医科大学, 医学部, 講師 (30196084)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | Nitrosyl-Hemoglobin / Nitric-Oxide Syuthase / L-canavanine / Electron spin resonance / Pressor Response |
Research Abstract |
本年度は、ショックにともなう血中一酸化窒素(NO)レベルの変化を電子スピン共鳴装置(ESR)による血中NO-Hbレベルの変動より観察した。また、ショック時の血管収縮能の低下について、ノルアドレナリン(NA)の反応性より検討し、さらに誘導型NO合成酵素(iNOS)選択的合成阻害剤のL-canavanine(L-CAN)の効果を検討した。 ペントバルビタール麻酔ラットに10mg/kgのlipopolysaccharide(LPS)を静注し、敗血症性ショックを作製した。コントロール群、L-CAN10mg/kgまたは20mg/kgを1時間毎に静注した3群に分けた。血中NO-Hbは、各群ともLPS投与後3-4時間より出現し、6時間後では、それぞれ1300、700、350μMと、L-CANによる誘導型NO合成の抑制が認められた。LPS投与後の血圧の低下度は、6時間後にそれぞれ対照値の62%、78%、81%であり、血中NOレベルとの関連が示された。さらに、LPS投与5時間後に1μ g/kgのNA投与による血圧の回復度は、23%、34%、48%であり、iNOS阻害がショック時の血管反応性にも有用であることを示した。一方、L-CAN単独投与による血圧の変動は、40mg/kgまで認められないことより、ショック治療におけるiNOS阻害剤の有用性が示された。 この研究をもとに、非感染の内蔵虚血再潅流モデルで同様の実験を行う予定である。また、種々の重症患者および麻酔中患者における血NOレベルの変動につき検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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