Project/Area Number |
07771323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
鈴木 文夫 帝京大学, 医学部, 助手 (80260933)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 腎細胞癌 / 腫瘍マーカー / ネフロカルシン |
Research Abstract |
ネフロカルチンは腎結石の再発予防の研究中に発見された糖蛋白で蓚酸カルシウム結晶の成長を抑制する。本物質が腎細胞癌の原発巣および骨転移巣の細胞培養液から分離・精製されたことにより、腎癌患者の尿中ネフロカルチンをELISA法を用いて測定した。測定法はネフロカルチンをウサギの皮下に注射し、血液から抗体を精製した。精製IgGはネフロカルチンとは反応するが、アルブミンやTamm-Horsfall蛋白とは反応しなかった。このIgGを使って、尿中にネフロカルチンを、直接ELISA法で測定した。すなわち、ウサギに対するヤギの抗体を第二抗体として使い、ABC法により、horseradish peroxidaseと過酸化水素を加えて、オルト・フェニレンジアミンと共役させる。オルト・フェニレンジアミンの酸化による発色の強度を470nmで測定した。その結果、腎細胞癌患者の尿中ネフロカルチン値は対照例に比して統計学的に有意に上昇を認めた。スポット尿では、その陽性率は63%であった。また、根治的腎摘除前後の尿中ネフロカルチン値の変動をみると有意に減少した。19例中14例で減少を認められた。なお、尿中ネフロカルチン濃度と血中ネフロカルチン濃度とは相関関係があった。この点についてはさらに検討中である。これらの結果より尿中ネフロカルチンは腎細胞癌の治療効果判定の指標になりうることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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