Project/Area Number |
07771326
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
北村 真 東海大学, 医学部・移植学教室I, 講師 (00214817)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 同種移植 / 膵移植 / 拒絶反応 / 免疫抑制剤 / ステロイド / 犬 |
Research Abstract |
予備実験として免疫抑制剤を使用しない膵同種移植を予定通りビ-グル犬5頭に行い、うち1例については移植後10ケ月の長期生存を得たが、その移植片は著しく萎縮しており、機能は廃絶されていたことを確認した。残りの4頭については移植後1〜3日で拒絶され、腹腔内出血などにより生存を認めなかった。これら4頭の移植片にはいづれも超急性拒絶反応と考えられる細胞浸潤と組織内出血を認めた。 次に、これらの予備実験をコントロールとして、免疫抑制剤を投与した状態での膵移植を試みた。まず、3頭に対して免疫抑制剤として術後3日間のステロイド大量療法のみを投与する実験を行った。うち1頭は術後6ケ月の生存を得たところで組織採取のため犠牲死とした。この生存犬の移植片には超急性拒絶反応は認められず、膵組織に萎縮は認められたものの明らかに生着しており、移植十二指腸片の血行は良好で、膀胱十二指腸吻合部の開存も良好であった。残りの2頭は術後2日目および5日目にそれぞれ腹腔内出血および感染により死亡した。 今回の実験によって得られた結果として、免疫抑制剤を全く使用しない群で超急性拒絶反応を免れて生存したものが認められたことと、術後3日間のステロイド大量療法のみで術後6ケ月以上の移植片生着を認めたことが新しい知見である。免疫抑制剤とその投与量を変更することによって、今後の腎との同時移植への足がかりが得られたと考えられた。
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