早産における病原微生物の意義(周産期感染症予防の試み)
Project/Area Number |
07771365
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
三鴨 廣繁 岐阜大学, 医学部, 助手 (00262775)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 早産 / 前期破水 / 病原微生物 / エンドトキシン / S. agalactiae / 周産期感染症 / 膣分泌物 / 子宮頚管粘液 |
Research Abstract |
妊婦膣分泌物および妊婦膣子宮頚管粘液を臨床検体として、妊娠20週35例、妊娠30週35例、妊娠34週40例の合計110例の検討を行った。このうち、正期前陣痛、正期前前期破水などの羊水感染をきたした症例は合計6症例であり、残りの104症例は羊水感染をきたすことなく正常分娩に至った症例であった。 1.細菌学的検討 妊婦膣分泌物および妊婦子宮頚管粘液ともに、いずれの妊娠各時期においても羊水感染症例では、正常例に比較して、検出菌株数が有意に増加していた。また、妊婦子宮頚管粘液から検出された細菌は、必ず妊婦膣分泌物からも検出されており、上行性感染を支持する結果となっていた。 2.感染局所におけるS. agalactiae抗原の存在 膣分泌物中の15症例に、子宮頚管粘液中の8症例にS. agalactiae抗原の存在が認められた。正期前陣痛、正期前前期破水などの羊水感染をきたした6症例では1症例にS. agalactiae抗原の存在が認められた。 3.感染局所におけるエンドトキシン値 正期前陣痛、正期前前期破水などの羊水感染をきたした6症例中の5症例で子宮頚管粘液中のエンドトキシン値が高くなる傾向が認められたが、膣分泌中のエンドトキシン値には、明らかな傾向は認められていない。症例数が少ないため、カットオフ値を定めるには至らなかった。今後も症例数を増加させて検討していく必要がある。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)