体外受精・胚移植周期における子宮内膜インテグリンの発現と胚受容能の解析
Project/Area Number |
07771379
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
大野原 良昌 鳥取大学, 医学部, 助手 (00240862)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 体外受精・胚移植 / 着床 / プロゲステロン / embryo quality / 子宮内膜 / αvβ3インテグリン |
Research Abstract |
1.外因性プロゲステロン(P)と体外受精・胚移植(IVF-ET)成績の検討 IVF-ETにおける妊娠成立周期では,hCG投与12時間後の血中プロゲステロン(P)が有意に上昇することを報告した.したがって,IVF-ET周期においてhCGとPの併用投与を行い,血中P濃度の上昇がembryo qualityと着床率に及ぼす影響について検討した.GnRHアゴニスト併用下に卵巣刺激を行い,IVF-ETを施行した66症例95周期を対象とした.発育卵胞の半数以上が卵胞径16mmを越えた時点で,hCG単独投与したhCG群とhCGとPの同時併用投与を行ったhCG+P群を無行為に設定した.hCG投与時の血中E2とP濃度においては両群間で差を認めなかった.hCG投与12時間後および36時間後の血中P濃度はhCG+P群で有意に高かったが(15.1±1.0vs5.1±0.7ng/ml,14.0±0.9vs6.8±0.9ng/ml,p<0.001),84時間後のET時には差を認めなかった.成熟卵(76%vs79%)および均等に分割した胚の割合(31%vs36%)は両群間で差を認めなかった.妊娠率と着床率についても,hCG群の20%,9%に対し,hCG+P群では16%,7%と差はなかった.hCGとPの同時併用投与は血中P濃度を上昇させたがembryo qualityと着床率に有意な影響を及ぼさなかったことより,内因性のP産生が重要であることが示唆された. 2.IVF-ET周期における子宮内膜インテグリン発現時期の検討 両群において,ETを施行し得なかった症例より子宮内膜を採取し,αvβ3インテグリン(ビトロネクチン・レセプター)の発現を免疫染色にて検討した.ほとんどの症例で,内膜日付診はin phaseであり,インテグリン発現も認められたが,少数例の検討であったため両群間に一定の傾向は認められなかった.症例数を増やし検討する必要があると考えられた.
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Report
(1 results)
Research Products
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