鼻腔内一酸化窒素(NO)の鼻腔通気に対する影響の研究
Project/Area Number |
07771421
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
小林 吉史 旭川医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科学講座, 助手 (70225556)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 運動負荷 / 鼻腔抵抗 / 一酸化窒素 |
Research Abstract |
運動負荷前後の鼻腔通気度と鼻腔産生NOを同時に計測し、その関係を検討した。鼻副鼻腔疾患を有さない健康成人男子を対象とした。運動負荷前後の鼻腔通気度と鼻腔産生NO量を同時に測定し、比較検討した。 1.運動負荷 30分間の安静により室内環境に適応させた後、トレッドミルを用いて傾斜10°、速度6km、時間4分間の運動負荷を与えた。 2.鼻腔通気度の測定 前鼻誘導法により測定した。100Paにおける両側の抵抗値(Pa/cm^3/min)およびパーセント表示で表した。 3.鼻腔産生NO量の測定 小型のポンプを用いて一側の外鼻孔にチューブを装着し、15秒間換気し250mlのガスを収集しNO濃度既知のガス2000mlで希釈してNOアナライザーにより測定した。得られた結果を単位時間あたりのNO産生量として表した(nL/min)。測定の際には被験者の頬を膨らませ、口腔内の圧を上昇させ鼻腔を下気道から遮断された腔として下気道からの呼気ガスに影響されない状態とした。 『結果』 いずれの被験者においても運動負荷後、鼻腔通気度は改善し、鼻腔産生NO量は減少した。運動負荷により通気度は0.27±0.04から0.17±0.04に改善し、鼻腔産生NO量は323±91から229±63に減少した。両者は運動負荷前後おいて統計学的に有意な変化を示した。以上より運動負荷後の鼻腔通気度改善時に、測定した鼻腔産生NO量が減少したことは、鼻腔通気度の変化にNOが関与している可能性があると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
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