Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
昨年度までの研究で,我々は,扁桃病巣感染症の代表的二次疾患である掌蹠膿疱症(以下PPP)患者血清の抗コラーゲン抗体価が,コントロール群よりも有意に高いこと,血清中の免疫複合体量はPPP群では対照群に比し有意に高値であることを示した.また,血清中の抗細菌抗体価は抗pyogenes T4のIgG,抗MitisのIgGにおいてPPP群で有意に高値であること,他の菌腫でもおおむねPPP群で高値を示す傾向であることも示した.抗細菌抗体価と抗コラーゲン抗体価との間には有意な相関を示すものがあった.扁桃組織内にもコラーゲンが存在しており,連鎖球菌のアジュバント作用の可能性も示唆された. 本年度はPPP患者の扁桃リンパ球における免疫グロブリンおよび抗コラーゲン抗体(タイプI〜VI)産生細胞数をELISPOT法によりとらえ以下の知見を得た. 1.ELISPO法での検索による扁桃リンパ球の免疫グロブリン産生細胞数はIgG,IgM,IgAの順で多かったが、疾患による差はなかった。 2.扁桃リンパ球の抗コラーゲン抗体産生細胞数はIgM,IgG,IgAの順で多く,免疫グロブリン産生細胞数と比較すると,特異抗体産生がIgM分画に多いことがわたかった。 3.抗コラーゲン抗体産生細胞のタイプ別ではタイプIIIとVIの産生細胞数が多く,このタイプのコラーゲンが主に皮膚に分布していることを考えると興味深った。扁桃と皮膚の共通抗原としてのコラーゲンにつき今後の研究課題としていきたい.
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