Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
A.転移機序の解明 1)Matrix metalloproteinaseおよびmatrix serine proteinaseの検討 MMP-2およびMMP-9は転移巣由来の細胞株や未分化癌で高い産生が認められ、臨床の悪性度とよく相関する結果が得られた。 u-PAおよびplasminは、上顎紡錘形細胞癌、転移巣由来の喉頭癌、耳下腺未分化癌で高い活性が認められた。 これらの酵素は癌の湿潤転移には必須の酵素であると考えられた。 2)サイトカインの検討 転移巣由来細胞株および臨床上転移を起こした症例由来の細胞で,G-CSF,GM-CSF,IL-6,PDGF,およびFGFの産生が高かった.G-CSF,GM-CSF,およびIL-6は宿主の免疫能を低下させることによって転移を促進させ,PDGFおよびFGFは血管新生に働くサイトカインであり,転移形成に促進的に作用することが推測された. B.制癌剤耐性 CDDP耐性株においてVerapamil併用によって制癌剤の感受性が上昇した.再発癌に対する治療に応用できることが基礎的に証明された. 以上の結果は,1995年6月15日,第19回日本頭頸部腫瘍学会で発表し,推薦論文に選ばれた.また,1995年9月21日第33回日本癌治療学会で発表した.
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