Research Abstract |
健常者の肺由来線維芽細胞と健常者の皮膚由来線維芽細胞は,無刺激で6日間培養してもα smooth muscle actinの表出は免疫組織学的に5%以下であった。一方,健常者の下甲介(鼻腔)からの線維芽細胞は約20%α smooth muscle actinの表出があり,鼻茸からの線維芽細胞も同程度で,肺由来の線維芽細胞よりα smooth muscle actinの表出が高率に認められた。 さらにこれら気道内で異なった部位からの線維芽細胞をTGFβで刺激すると,鼻茸や下甲介由来の線維芽細胞はα smooth muscle actinの表出率に変化はなかったが,肺由来の線維芽細胞はTGFβの量依存的にα smooth muscle actinの表出率が上がった。 したがって上気道と下気道間での筋線維芽細胞は,異なった刺激で出現している可能性が示唆された.また,この性質の違いはHeterogenietyを示す可能性がある。 現在PCR法にてα smooth muscle actinのmRNAの検出中である。また、肺及び鼻腔からの組織も用いてin vivoでのα smooth muscle actinの疾患別表出の違いについて検討中である。
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