Project/Area Number |
07771494
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
立川 拓也 関西医科大学, 医学部, 助手 (30216981)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | シスプラチン耐性細胞 / apoptosis / トポイソメラーゼ阻害剤 / 微小管作用薬剤 |
Research Abstract |
KB細胞と当科で樹立したCDDP耐性KB(KBrc)細胞を用いて、トポイソメラーゼ阻害剤(トポ薬剤)と微小管作用薬剤に対する種々の検討:初めにMTT assayによる感受性試験を行った。その結果KBrc細胞はトポ薬剤に対して耐性を示した。次にMTT assayより得られたOD50濃度の薬剤を付加した際の細胞動態、形態変化を電気活動、フローサイトメトリー(FCM),電子顕微鏡(電顕)を用いて行った。電気泳動を行った際、KBrc細胞と比較して低薬剤濃度でDNA fragmentationが発現した。FCMではdegraded DNAの発現、電顕では核クロマチンの凝集、核の断片等が観察された。これらの所見はapoptosisに特徴的なものであり、トポ薬剤の細菌細胞効果にapoptosisの関与、また耐性がapoptosisの過程に関与している可能性が考えられた。2)微小管作用薬材を用いた検討:初めに薬剤感受性試験を行った。KBrc細胞はKB細胞と比較してcollateral sensitivityを示した。OD50濃度の薬剤を付加した際の変化は、電気泳動ではDNA fragmentationの発現、FCMでもKBrc細胞で異なった細胞周期への集積が確認された。以上よりCDDP耐性細胞の耐性克服に微小管作用薬材の有効性がのin vitroの実験にて確認されたと同時に、耐性機構がDNA合成段階で発現している可能性が示唆された。今後はKB,KBrc細胞に対するこれらの薬剤感受性の違いが細胞のどのレベルで発現しているかを検討する予定である。具体的にはDNA合成阻害剤を用いた検討、細胞周期をある段階で制御した際の感受性の違い、poptosis発現の程度を検討する。
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