Project/Area Number |
07771519
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山崎 斉 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10251521)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 視神経乳頭 / 血漿拡散 |
Research Abstract |
乳頭内の血漿拡散量を定量することを目的として研究中であり、現在までの時点で以下のような知見が得られている。 まず、視神経乳頭および乳頭周辺領域の象限設定をおこなった。乳頭の耳側を0度、上方を+、下方を-として、視神経乳頭および乳頭周辺領域を耳側4分の1(-45度から+45度)、上耳側8分の1(+45度から+90度)、上鼻側8分の1(+90度から+135度)、鼻側4分の1(+135度から-135度)、下鼻側8分の1(-135度から-90度)、下耳側8分の1(-90度から-45度)の6象限に分割した。乳頭内への血漿拡散量の解析はこの6象限に分割して行った。 数眼の蛍光眼底造影フィルムについて造影開始後各時期のものをフィルムスキャナーを用いてデジタルデータとしてコンピューターに取り込み、画像解析を試みた。蛍光造影開始後30秒前後の初回動静脈相の画像(初期画像)を基準とした。これ以降の各時期の画像から初期画像を差し引いて、乳頭内の血管外蛍光色素量をグレースケールとして定量化した。画像解析ソフトにはPhotoshopおよびNIH Imageを用いた。 この際、血管内蛍光濃度が時間とともに減弱するため単純に差し引くだけでは血管内蛍光を打ち消すことが出来ないことが分かった。一つの画像内で、複数の主要血管の蛍光輝度を平均しこの平均した値が初期画像と同一になるように画像全体の輝度を調整することで対処した。 また、各画像間で被写体のゆがみの程度が異なり、差し引きの際に影響を与えることが分かった。このゆがみは画像間での完全な乳頭形態の一致を困難にさせるため、乳頭全象限の差し引きを一度に行うよりも、各象限毎に行うほうが画像間のずれの影響を受けにくいことが分かった。 今後、以上の方法をスタンダードとして研究を進める予定である。
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