眼圧調節におけるエンドセリンの病態生理学的役割に関する研究
Project/Area Number |
07771527
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
谷口 徹 岐阜大学, 医学部, 助手 (30179840)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1995: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | ET_A受容体 / ET_B受容体 / 房水産生量 / 房水流出率 / ぶどう膜強膜流 |
Research Abstract |
1、体重約2kgの成熟白色家兎の1眼にET_B受容体の選択的アゴニストであるサラホトキシン(SRTX)S6cの10^<-5>M溶液20μlを硝子体内注入し、他眼には対照液として溶媒のみ20μl注入し、その後経時的に眼圧を測定した。またSRTXS6c投与後24時間前後において房水産生量、房水流出率、ぶどう膜強膜流量をそれぞれ測定した。SRTX投与後の眼圧は、6時間後より有意に下降しはじめ、96時間後まで有意の下降を認めた。房水産生量は、エンドセリン(ET)-1後にみられたような減少(既報)は、SRTX後には認めなかった。一方、房水流出率は、ET-1(既報)と同様有意の増加(+106%)を認めた。ぶどう膜強膜流量はSRTX投与後有意な変化を認めなかった。以上の結果より、ET_B受容体は房水流出に関与していると考えられた。 2、家兎の1眼にET_A受容体の選択的アンタゴニスト97-139の10^<-2>M溶液20μlを、他眼には対照液としてその溶媒のみをそれぞれ硝子体内注入し、その30分後に両眼にET-1の10^<-5>M溶液を注入した。その後眼圧を経時的に測定した。また注入後24時間において、房水産生量、房水流出率をそれぞれ測定した。97-139はET-1による眼圧下降を24時間後から96時間後まで有意に、しかし部分的に抑制した。ET-1投与24時間後の房水産生量は、ET-1単独投与眼では前値に比べ66%減少したのに対して、97-139で前処置すると29%の減少にとどまった。一方ET-1による房水流出率の増加は97-139により抑制されなかった。以上の結果より、ET_4受容体は房水産生に関与していると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
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