Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
1.マウスの1型単純ヘルペス(KOS株)に対する感受性 一連の実験に白色マウスのBALB/cを用いたが,同系マウスもこれを扱う業者先のクローンによって網膜炎発症率の低い可能性があった.そこで3つの業者から各10匹のBALB/cマウスを購入し,ウイルスを片眼前房に接種して,対眼での網膜炎発症率を検討した(9日目および14日目).網膜炎の発症率は,両日ともA社で10匹中7匹,B社で10匹中6匹,C社で9匹中4匹であった.以降の実験ではA社のBALB/cを用いた. 2.高濃度抗CD4モノクローナル抗体の作製 C社よりヌードマウス(BALB/cバックグランド)を10匹購入した.pristaneで前処置したヌードマウス5匹に,10^7個の抗CD4モノクローナル抗体産生細胞(GK1.5)を接種し,1-3週目にかけて貯留した腹水を採取した.腹水60ml分の抗CD4抗体を得た.抗体濃度の測定と効力の検証は未終了である. 3.眼内細胞によるサイトカイン分泌能の検討 (1)ELISAの有効性 IFN-γに対するサンドイッチ法ELISAを行うために2種のモノクローナル抗体と標準用リコンビナントIFN-γを用いて予備実験を行い,10pg-10ngのオーダーで良好な直線性を得た.IL10についても同様の予備実験を行い,標準直線の直線性は良好であった. (2)眼内細胞を用いた予備実験 研究実施計画に準じてヘルペス性網膜炎を発症させた眼球から細胞を採取した.抗CD4抗体の投与は行わなかった.ウイスル接種後10,12,14,17,21日目に実験を行い,眼内細胞を10^6cells/mlに調整して24時間培養を行ったが,細胞数測定の困難性から14日目以降のIFN-γ,IL10の濃度は不安定であった. 以上の結果から,細胞数調整の困難性を解消するために,全眼内細胞を用いた培養での予備実験を続行中である。
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