Project/Area Number |
07771537
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
金川 知子 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50263835)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | C3H / HeNマウス / エンドトキシン誘発ぶどう膜炎 / インターロイキン-1 / ICAM-1 / LFA-1 |
Research Abstract |
C3H/HeNマウスの足蹠皮下にエンドトキシンを注射するとエンドトキシン誘発ぶどう膜炎(EIU)が発症する。また、エンドトキシン刺激前にIL-1を皮下注射すると、炎症増強効果(IL-1-enhanced EIU)が生じる。これら2種のぶどう膜炎モデルを用いて、炎症に関与すると考えられている接着分子のうち、intercellular adhesion moleculel (ICAM-1)とlymphocyte function associated antigen-1 (LFA-1)のぶどう膜炎発症時における発現状況を調べ、さらにそれぞれの接着分子の作用をモノクロナル抗体を用いて抑制した場合のぶどう膜炎発症への影響を検討した。 まず、エンドトキシンおよびIL-1で刺激したマウスにおける接着分子発現について検討した。眼球を免疫組織学的に検索したところ、エンドトキシン、IL-1のいずれの刺激を与えても毛様体無色素上皮細胞のICAM-1の発現は増強した。た、白血球上のLFA-1の発現をフローサイトメトリーで検討したところ、刺激後に発現の増強はみられなかった。 次にICAM-1またはLFA-1に対するモノクロナル抗体をエンドトキシン刺激と同時に腹腔内投与し、ぶどう膜炎発症への影響を検討した。炎症強度の指標として、虹彩後癒着、前房水中の細胞数、および蛋白濃度を調べた。いずれの抗体も虹彩後癒着の発生頻度および前房水中の細胞数を抑制した。蛋白濃度に関しては、EIUに対してはいずれの抗体も有意な抑制効果を示さなかったが、IL-1-enhanced EIUに対しては有意な抑制効果を示した。
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