Project/Area Number |
07771543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
南 洋一 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (50253604)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1995: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 角膜実質細胞 / 強膜実質細胞 / 実質細胞の走行性 / 再構築培養 |
Research Abstract |
目的:同じ間葉系のneural crest由来でる生体の角膜実質細胞および強膜実質細胞は、それぞれの膠原線維の太さや配列に明らかに違いがある。Ocular surfaceを構成する角膜上皮及び結膜上皮が、これらの実質細胞の走行性にどのような影響を及ぼすかをそれぞれの再構築培養条件下にて検討した。 方法:牛眼球から角膜、結膜、強膜を分離し、それらをそれぞれ酵素的に消化して角膜上皮細胞・角膜実質細胞・結膜上皮細胞・強膜実質細胞を単離して得た。それらを20%胎仔牛血清を含むMEMで培養した。次にそれらの細胞をトリプシンにて完全単離細胞にして、角膜実質細胞と強膜実質細胞をI型コラーゲン・ゲルにて三次元的に包埋し培養し、更にこれらの三次元的に培養したものの表層に角膜上皮細胞及び結膜上皮細胞を播種して再構築培養した。この再構築培養系で角膜実質細胞と強膜実質細胞の走行性を比較検討した。 結果:強膜実質細胞は角膜上皮細胞の存在や結膜上皮細胞が存在する場合では、実質細胞の配列は上皮細胞の存在する近くでは平行配列が見られたが、上皮細胞から遠く離れると平行配列は乱れていた。角膜実質細胞は、角膜上皮細胞の存在下で全層性に整然と平行配列を呈するのに対し、結膜上皮細胞の存在下では平行配列を示すものの角膜上皮の存在する場合と比べて平行配列は不整な部分も見られ結膜上皮による影響は弱かった。 結論:再構築培養条件下では角膜上皮細胞は角膜実質細胞の走行性に強く影響を与え、強膜実質細胞の配列にも関与していると考えれた。しかし、結膜上皮細胞は角膜実質細胞の走行性に与える影響は弱く、強膜実質細胞は上皮の存在下でも整然とした平行配列は見られなかった。
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