Project/Area Number |
07771556
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
玉井 一司 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (40188412)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 低温 / 硝子体手術 / 虚血 / 組織血流量 / 前房蛋白濃度 / 網膜電図 |
Research Abstract |
実験動物は、体重2.5〜3.0kgの白色家兎を使用して、全身麻酔下で硝子体切除および30分の硝子体腔灌流を行った。灌流圧は70mmHgに設定し眼内を虚血状態に保った。眼内灌流液の温度は8°C、22°C(室温)、38°C(体温)の3群とした。 この実験モデルで眼内血流量を測定し、網膜電図および組織学的検索による網膜傷害、血液房水柵の破壊の程度を検討し以下の結果を得た。 1)非接触型レーザー血流計で測定した眼底後極部の血流量はおもに脈絡膜血流量を反映していると考えられるが、いずれの温度群でも虚血灌流時には術前の約16%に減少していた。 2)術後の網膜電図b波振幅は、術前に比べ減少し、術後7日には、38°C群で、8°C,22°C群に比べて減少が著明であったが、各温度間で有意な差はみられなかった。網膜電図a波振幅も各温度間で有意な差はなかった。 3)術後の前房蛋白濃度は、術前に比べて上昇がみられたが、術後1日、7日とも各温度群間で有意な差はなかった。 4)術後7日後に眼球を摘出し、網膜を光学顕微鏡で観察すると、網膜傷害の程度は部位による差があり、傷害の強いところと弱いところが混在してみられた。38°C群では、8°C,22°C群に比べて内層および外層とも傷害が顕著であった。 以上の結果から虚血状態で行なう低温下硝子体手術は、網膜傷害を減少させる可能性があるが、8°C,22°C群の両群間で有意な差はなく、手術に最適な灌流温度についてはさらに検討が必要と考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)