Project/Area Number |
07771570
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
市側 稔博 東京医科大学, 医学部, 助手 (20231144)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | ぶどう膜網膜炎 / サイトカイン / 抗体 / 合成ペプチド |
Research Abstract |
実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(以下EAUと略す)は、網膜の可溶性抗原であるS抗原やInterphotoreceptor retinoid-binding protein(以下IRBPと略す)を感受性のある動物に強化免疫することにより惹起される、T細胞による臓器特異的自己免疫病である。我々は今回の研究においてIRBP由来のアミノ酸残基、P518-529の合成ペプチド(以下TA12と略す)を作成し、6週齢のB10.AマウスにTA12を前免疫、コントロール群としてirrelevantなペプチドを前免疫し、その2週間後にIRBPを免疫、最終免疫1カ月後に屠殺してEAUの組織学的観察を行った。結果としてコントロール群に比べ、TA12前免疫群はEAUの発症が抑制されるという事実が判明した。また前回の研究でTA12がTh2細胞を誘導するということが明らかにされており、誘導されたTh2細胞によるサイトカインがマウスEAUを抑制しているとの仮説をたて、Th2サイトカインであるIL-4に対する抗体を用い、IL-4が発症抑制に際し、どのように関与しているか解析した。上記のTA12前投与群とコントロール群に、抗体投与群として500mg/週2回の割合で抗IL-4抗体の投与を行い、最終免疫1カ月後に屠殺してEAUの発症を検索した。この結果、抗IL-4抗体を投与してもTA12前免疫群のEAU発症は抑制され、当初期待していた抗IL-4抗体によるTA12前免疫群のEAU発症抑制解除はなされなかった。現在の研究ではここまでしか進行していないが、今後、抗IL-10抗体による投与効果判定、抗IL-4抗体と抗IL-10抗体の併用投与を行い、抗IL-4抗体単独投与実験を補う形の実験を行っていきたいと考えいる。
|