Project/Area Number |
07771577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
清水 一弘 大阪医科大学, 医学部, 助手 (80247832)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | エンドセリン / 一酸化窒素発生化合物 / SNAP / 瞳孔径 / 屈折値 |
Research Abstract |
1.30Gの注射針を用いて家兎片眼硝子体中にエンドセリン(以下ET)-110^<-6>Mを投与した。投与群の瞳孔径の変化は、対照眼が投与30分後に約0.3mmの変化を示したのに比べ、投与後30〜60分時をピークに最小2mm、最大3mm平均2.5mmの縮瞳を示した(有意差有り)。以後は徐々に回復し、早い例では6時間で投与前の瞳孔径に戻った。10^<-5>、10^<-7>Mの濃度においても縮瞳し、縮瞳作用に用量反応関係が成立した。同時に測定した屈折値ではいずれの濃度においても近視化を示した。ET-1による縮瞳はアトロピン前処置の影響の影響を受けなかったため副交換神経の関与は否定された。 2.一酸化窒素自発発生化合物の試薬としてS-ニトロソ-N-アセチル-DL-ペニシラミン(以下SNAP)を使用した。SNAP10^<-3>Mを投与した群の瞳孔径の変化は、対照眼が最高で0.2mmの変化を示したのに比較して、SNAP投与30分時をピークに最小0.5mm最大1.5mm平均0.9mmの散瞳を示した(有意差あり)。以後徐々に回復し平均90分で投与前の瞳孔径に戻った。屈折値は対照眼が最高0.3Dの変化を示したのに比べ、SNAP投与眼では投与後30分〜45分をピークに最小0.5D最大1.0D平均0.6Dの遠視化を示した(有意差有り)。SNAP10^<-2>M、10^<-4>Mの濃度においても投与15分後までは同等の散瞳および遠視化を示した。10^<-2>投与群では散瞳化傾向が投与45分時まで続いた。 1.2.とも対照眼はあまり変化を認めなかったことより実験操作そのものに由来するものとは考えがたく、エンドセリンあるいは一酸化窒素が虹彩や毛様体に作用して起こったものと推測された。 本研究の成果は日本眼科学会誌に投稿予定である。
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