Project/Area Number |
07771582
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
西川 睦彦 関西医科大学, 医学部・眼科, 助手 (80180595)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 網膜色素上皮細胞 / 創傷治癒過程 / 細胞成長因子 |
Research Abstract |
ヒト網膜色素上皮細胞(RPE)の創傷治癒過程での細胞反応を観察するために、アルゴンレーザーにより培養RPEを直接光凝固し、その後の創傷修復に要する時間を光学顕微鏡的観察によって調査したところ、処理後約24時間でレーザーによって生じた細胞欠損部位が修復(組織学的に再構築)されることがわかった。 次に、レーザー光凝固したRPFから光凝固後一定時間毎にRNAに抽出し、各成長因子に特異的なプライマーを用いてRT-PCRを行って発現の程度を検討した。bFGF,ECGF,bFGFreceptor、TGFβでは細胞mRNA発現の強さにピークがみられ、細胞修復過程において各細胞成長因子が働いていることが示唆された。特にbFGFはRPFの細胞増殖と強い関連があるとされているが、細胞増殖による組織学的再構築が終了すると思われる光凝固後24時間以降では遺伝子発現は弱く、再構築が盛んであると思われる光凝固後12時間でその遺伝子発現の強さがピークを迎えていたことは非常に興味深い結果であった。 今後、創傷修復過程における細胞の増殖様式を観察するために、直接光凝固を行ったRPEを細胞増殖の程度を知る指標の一つとして、免疫組織化学的手法を用いてBrdU、PCNA等で細胞を染色する。また、局所的な細胞成長因子の遺伝子発現を観察するために細胞成長因子に特異的なRNAプローブを用いて固定切片上でin situ hybridizationを行うことで、局所的な創傷治癒機転と各細胞成長因子の発現の変化との関連を形態学的、且つ分子生物学的に分析する予定である。
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