骨構成細胞における脂溶性生理活性物質の生理作用発現機構の分子生物学的解析
Project/Area Number |
07771627
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
真野 博 明海大学, 歯学部, 助手 (20265359)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 骨 / 破骨細胞 / 骨細胞 / ストローマ細胞 / レチノイン酸 / ビタミンD / ヘッジホッグ / カルシウム |
Research Abstract |
1.破骨細胞におけるビタミンAの作用機構に関する研究 (1)ビタミンAの活性本体であるレチノイン酸が成熟破骨細胞に直接作用し活性化することを見い出した。この作用機構を分子レベルで解析したところ、成熟破骨細胞核内にレチノド受容体(RARおよびRXR)が発現していることを確認した。また、破骨細胞特異的プロテアーゼであるカテプシンK/OC-2の発現をレチノイン酸が転写レベルで制御していることを確認した。 (2)ビタミンA誘導性遺伝子をDDMで検索した結果、現在いくつかの未同定の遺伝子を見い出した。今後本遺伝子の全長配列の決定さらに機能の解析を進める予定である。 2.ストローマ細胞におけるビタミンDの作用機構に関する研究 (1)ビタミンDによる破骨細胞活性化に関与すると考えられるストローマ細胞由来の因子を同定した。その結果、肝再生因子(HGF)およびヘッジホッグがその一つであることを見い出した。今後、これらの蛋白の機能ドメインの解析を進める予定である。 3.骨細胞におけるビタミンDの作用機構に関する研究 (1)骨細胞においてビタミンDが、カルシウム代謝に重要であると考えられるカルシウム感受性受容体遺伝子の発現を制御することを見い出した。今後、詳細な検討を行う予定である。 以上、骨を構成するいくつかの細胞群で脂溶性生理活性物質(ビタミンAおよびビタミンD)の生理作用機構の一部を解明できた。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)