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歯周病原菌貧食における歯肉線維芽細胞の食菌促進作用

Research Project

Project/Area Number 07771642
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Morphological basic dentistry
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

鈴木 安里  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (00196792)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
KeywordsPorphyromonas gingivalis / 歯肉線維芽細胞 / プロテアーゼ / 食菌阻害 / 血清 / プロテアーゼインヒビター / Fibronectin
Research Abstract

歯周病原菌であるP.gingivalis(P.g)は、食作用に抵抗性を示すが、歯肉線維芽細胞(Gin-1)や血清の存在が食細胞機能を助け、この食菌阻害を克服させると考えられる。P.gのもつ食菌阻止因子であるプロテアーゼと、Gin-1と血清の食菌促進因子との相互関係を明確にするため、P.gを種々の条件下で多形核白血球(PMN)と反応させ、食菌率を比較し、電顕観察を行なった。
1,食菌阻害に対するP.gプロテアーゼの影響をみるため、食菌反応系へそのインヒビターであるαPI,α_2M,PMSFを添加したところ、PMN細胞付着は改善されたが、細胞内取込を増加させることはできなかった。これは熱処理によってP.gを不活化した系においても同様であった。しかし血清と組み合わせることによって、α_2MとPMSFは、50%程度菌の取込を改善した。
2,食菌に促進的に働くと考えられる因子のうち(1)血清成分の影響をみるため抗体およびFibronectin(FN)の吸着血清、補体非働化血清を添加した系においてそれぞれ、25%、32%、45%の菌の取込減少がみられた。また(2)Gin-1の食菌促進因子について、P.gによる表層蛋白の変化をSDSPAGEとオートラジオグラフィーにより検討したところ、FNのバンドの消失がみられた。
さらに電顕観察で、Gin-1も血清も存在しない系のPMNはほとんど球形のままで、細胞、血清の存在により、PMNの儀足進展、付着、平坦化による歯のはきこみがおこることがわかった。
以上の結果よりP.gはトリプシン様酵素、コラゲナーゼによりそれぞれPMNの抗体、補体のレセプターを阻害し、付着、取込を妨げ、さらにGin-1のFNを分解していわゆるsurface phagocytosisも阻害することが示された。このため血清によるレセプター保護、抗体補体の供給、Gin-1によるPMNの足場提示は食菌阻害の克服に不可欠であることがわかった。さらにGin-1のPMN機能に対する影響を検討したい。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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