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唾液腺細胞におけるインスリンのシグナル伝達機構の解明

Research Project

Project/Area Number 07771649
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Functional basic dentistry
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

王 寶禮  北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20213613)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords唾液腺細胞 / 細胞情報伝達 / インスリン
Research Abstract

インスリンの多種多様な作用は,インスリン分子が標的細胞の細胞表面に存在するレセプターと特異的に結合することにより情報が伝達される。最近Whiteらは,CHO細胞において急速にリン酸化をうける基質の存在を見い出し,IRS-1と命名した。彼らはIRS-1のチロシン残基がリン酸化された後、次のシグナル伝達の結合SH2含有蛋白質群と結合することを提唱している。これまで,インスリンレセプターには,これらのSH2部位を有するシグナル伝達の結合はなかなか証明できなかったが,近年,PI3KがIRS-1に結合することが明らかにされた。本研究では,IRS-1にPI3K以外のSH2含有蛋白質も結合する可能性があるとの仮説をたて,3種類のSH2含有蛋白質(PI3K,GAP,PLCγ)の抗体を用いて,すでにインスリンによる増殖を確認したマウスの唾液腺実験系でのSH2含有蛋白質の発現を追及した。実験系はインスリンをマウスの筋肉内に反復投与し,耳下腺組織の細胞分画分を分離した。細胞分画分を,IRS-1抗体にて免疫沈降させ,Westernblotにて抗PI3K,抗GAP,抗PLCγの各種抗体との反応を調べた。その結果,インスリンレセプターと同時にPI3K,GAP,PLCγのそれぞれの抗体と反応するバンドを検出した。また,抗フォスフォチロシン抗体も,先のバンドに特異的な反応を呈した。それぞれの特異的に反応した部位を比較検討した結果,インスリン投与の時間の経過と共に3種のSH2含有蛋白質は増加傾向を示した。以上の結果から,既にインスリンによる増殖を確認した実験系で耳下腺細胞を用い、IRS-1と結合するSH2含有蛋白質には、PI3Kの他に,GAPとPLCγがあることを確認され,新しいインスリンの情報伝達経路を見い出した。これらの新しい情報伝達経路は耳下腺細胞の細胞増殖などに影響を与えることが示唆された。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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