大脳皮質ニューロンでの単独および協同的味覚符号化の相対的重要度の数量化の研究
Project/Area Number |
07771683
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
横田 たつ子 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70192416)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 味覚 / 大脳皮質 / 相互相関法 / 時空間活動 / 神経生理学 |
Research Abstract |
味質の差異の中枢神経ニューロンによる弁別の機序の一つとして、ニューロン集団内の各個のニューロンの様々な同期活動が考えられる。この仮説を実証するために、麻酔下ラット大脳皮質味覚野へ多数のガラス管微小電極を同時に刺入し、3個以上の単一ニューロン活動の同時記録を行ない、2ニューロン間の時間的相互相関活動を測定した。1。2ニューロン間の時間的相関の揺らぎは脳幹の味覚中継ニューロンと比べて大きかったが、相関活動の時間的間隔が著しく長いものがあったり、一方のニューロンの活動時に他方のものが抑制を受けるなど、脳幹ではみられなかった現象を観察出来た。また、明らかな味反応の認められないニューロンでも他の味反応性ニューロンと同期発火を示す場合があり、予想以上に多数のニューロンが味質情報処理に関与していることが分った。2。ある味刺激下ではニューロンXとYとが強い相関活動を示しても、味刺激の種類を変えると、XとYとの相関は減弱ないし消失し、Xは第三のニューロンZと強い相関を示すようになるなど、味の種類に応じてニューロン群はダイナミックに同期発火群の形成と再編成を行なっていることを初めて実証出来た。3。前述のようにニューロンXがYおよびZと同期発火している場合に、XがYと同期発火したスパイクの内、何パーセントがZとも同期発火しているかを調べたところ、20-30パーセントであることが分った。即ち、それぞれの同期発火群は全く独立に活動しているのではなく、群間にもかなりの同期性があり、散発的ではあるが、より大きな群、即ち超群が形成されていることになる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)