Project/Area Number |
07771758
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
瓜生 賢 広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (00263715)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | OCC / キャスタブルセラミックス / 磨耗試験 |
Research Abstract |
オリンパスキャスタブルセラミックス(以下OCC)の結晶化温度の違いによる物性の変化およびその変化が対合歯の磨耗に及ぼす影響について検討した。 実験にはOCS-3のブロックを用い、それぞれの結晶化温度ごとに6つの試料を作成した。結晶化温度は880℃から10℃ごとに930℃までとし、それぞれについて6個の試料を作成した。また、各試料はポーセレン研磨用のP1、P2、P3のシリコンポイントを用い研磨したものとしないものの、二群を用意した。それぞれの試料についてまず圧縮強さ、3点曲げ強さ、ビッカース硬度、表面荒さを測定した。 圧縮強さでは結晶化温度が上がると圧縮強さが低下する傾向が見られたが、それぞれの試料間に有為の差は見られなかった。三点曲げ強さでは結晶化温度が上がると強度が上昇する傾向がみられ880℃と920℃、930℃の間、890℃と910℃、920℃、930℃の間、900℃と910℃、930℃の間に有為の差がみられた。また、ビッカース硬度では結晶化温度が上がると硬度がさがり、910℃と920℃の試料間を除くすべての試料間に有為の差が認められた。表面荒さについては各試料間に有為の差は認められなかった。 また、各資料ごとにウシ抜去歯牙を用い対合歯磨耗試験を行った。磨耗試験は円柱回転式磨耗式試験機を用い、10kg加重で毎分600mlの注水下にて15万回行った。OCCは物生試験に用いたものと同様の試料と、研磨していないものの二種類をそれぞれの結晶化温度について用意した。磨耗試験の前後にウシ抜去歯牙をシリコン印象材で印象後エポキシ系模型材にてレプリカを作成し、それぞれを走査型電子顕微鏡にて表面観察をおこなった。結果、研磨群同士、非研磨群同士ではそれぞれの試料間の磨耗量に有為の差は見られなかったが、研磨群と非研磨群の比較では有為の差が見られた。以上の結果により対合歯の磨耗に関しては修復物の表面性が大きく影響していることが示唆された。
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