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多形核白血球の集積化による歯髄組織破壊機構の解析

Research Project

Project/Area Number 07771765
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Conservative dentistry
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

中西 正  徳島大学, 歯学部, 助手 (00217770)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords多形核白血球 / 歯髄細胞 / エラスターゼ / フィブロネクチン / クリスタルバイオレット法 / 組織破壊
Research Abstract

歯髄炎は、歯髄内の膿瘍形成により不可逆化するものと推測されているが依然不明であり、膿瘍形成に主に関与していると考えられている多形核白血球(PMN)の役割についても明らかにされていない。本研究では、PMNの集積による歯髄組織破壊機構の解明を目的とし、PMNを歯髄細胞と共培養させたときの歯髄細胞に対する傷害性をクリスタルバイオレット染色による付着細胞数を測定することにより検討した。さらに共培養時の培養上清中に含まれるPMN由来エラスターゼ量および細胞外基質であるフォブロネクチン量(Fn)量をELISA法により定量した。その結果、歯髄細胞: PMN比を1:1、1:5、1:25、作用時間を1h、4h、24hと変化させたときの付着細胞数は、4hまでは25倍量のPMNを作用させても変化はなかったが、24hではPMN数が多いほど歯髄細胞の剥離が有意に上昇した。エラスターゼおよび培養上清中のFn量は加えるPMN数が多いほど増加し、逆に細胞表面のFn量は減少した。これは培養後1hでも認められ、作用時間が増えるに従い、この傾向は大きくなった。また、PMNをPMAやfMLPで前処理したときの傷害性についても検討したが、前処理しないときと比較して特に有意差は認められなかった。以上の結果より、PMNの集積によりエラスターゼなどPMN由来の傷害因子が細胞外基質に作用し、その状態が長期化することで細胞剥離さらには組織破壊へと進行していく可能性が示唆された。今後は、PMNによる歯髄細胞傷害時の細胞接着の関与や細胞外基質の破壊様式について詳細に検討する予定である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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