Project/Area Number |
07771774
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松下 健二 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (90253898)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | Streptococus mitis / Super antigen / 細胞障害性 / 口腔粘膜疾患 |
Research Abstract |
スーパー抗原F-2の歯周炎の病因との関連を明らかにするめに、以下の実験をおこなった。 1.F-2により誘導されるT細胞レパトアの同定 5名の被験者から分離したヒト末梢血単核細胞をアクセサリー細胞とし、これに精製F-2抗原および同じ被験者から採ったヒト末梢血T細胞を添加した。3日間培養後、T細胞のみを回収し、これらの細胞のTCR VβレパトアをRT-PCR法で同定した。 2.F-2およびF-2誘導T細胞の歯周組織由来細胞に対する障害活性 1名の健康な被験者から分離した末梢T細胞をF-2および不活化末梢血単核細胞存在下で3日間培養した。ヒト歯肉線維芽細胞ならびにヒト歯肉上皮角化細胞の単層培養プレートにこのF-2活性化T細胞とF-2を添加し、4時間培養した。培養終了後、培養プレートの各ウエルを数回洗浄し、ウエルに残った生残細胞をクリスタルバイオレットで染色し、595nmにおける吸光度を測定した。 これらの実験から、以下に示すような結果を得た。 1.F-2で刺激を受けたT細胞では、Vβ2,Vβ5.1をTCRにもつT細胞が選択的に増加していることが明らかになった。 2.F-2により活性化されたT細胞は、ヒト歯肉線維芽細胞およびヒト歯肉上皮細胞に対して強い障害性を示した。また、この時F-2を添加することによってその障害性は濃度依存性に増大した。なお、F-2によるこれらの標的細胞に対する直接の毒性はみられなかった。 以上の結果から、F-2活性化T細胞による歯周組織細胞を標的とした細胞障害活性は、T細胞の増加および浸潤を特徴とする口腔粘膜疾患の病因に深く関わっている可能性が示唆された。
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