Project/Area Number |
07771872
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
広瀬 由紀人 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (40244868)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | パルス電磁場刺激 / SV-HFO / 分化の発現 / 骨形成促進作用 |
Research Abstract |
ヒト正常骨由来の骨芽細胞様細胞であるSV-HFOを使用し、パルス電磁場刺激がSV-HFOの分化に与える影響をついて検討を行なった。SV-HFOの培養はα-MEMに10%FBSを含む培地で行なった。SV-HFOを10^6cell/35mmdishの密度で藩種し、細胞がコンフルエント達成後に理研式パルス電磁場刺激装置を使用して磁場強度3Gauss(0.3mT)、周波数100Hz、パルス幅23μsecの刺激を作用させた。この場合、アルカリホスファターゼ活性ならびにオステオカルシン産生量の検討を行なった結果、実験群と通常培養の対照群の比較で実験群に分化促進蛍光がみられたものの有意な差を認めなかった。パルス電磁場刺激の細胞増殖促進作用は細胞藩種直後から同刺激条件で細胞を刺激した場合、セル・カウントならびにXTTassayによる検討で、実験群が通常培養の対照群に比較して1.3倍の促進を認めた。従って、培養開始直後よりSV-HFOを刺激すると細胞増殖が促進し、コンフルエントに達成までの時間が短縮され、分化の発現が促進されることが推測される。これをin vivoにおきかえて考察すると、パルス電磁場刺激は正常な状態にある既存の骨組織に対して効果は少ないが、損傷が与えられた直後の骨組織に対しては骨形成促進作用の能力を持ってると思われる。 in vitroにおいて、単にパルス電磁場刺激のみでSV-HFOの分化を促進させることは難しいと思われる。現在、SV-HFOにdexametason、1α25-dihydroxyvitamineD_3などを作用させると経時的に分化を起こすことを確認し、パルス電磁場刺激がこれらの分化促進物質との併用でその分化促進作用を増強できるのかどうかを検討している。
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