Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
実験は、雄成熟ビ-グル犬を用い両側下顎第1前臼歯から第4前臼歯を抜歯し2ヵ月経過のち、左右側の下顎骨にチタン合金製POIインプラント(3ピ-スタイプ)を埋入し,右側のみを容量結合型電場法(以下、CCEF)で刺激した.CCEF刺激期間は30日間,刺激条件は正弦波,周波数60kHz,電圧10Vp-pで1日8時間とした.実験の評価は非脱灰研磨標本を1.Contact microradiography(以下,CMR),2.蛍光顕微鏡によるラベリング像の観察,3.塩基製フクシン・メチレンブルー重染色,4.画像解析(骨接触率,骨面積比率)について行なった.結果を以下に記す. (1)CMRの観察で、刺激を与えない群(以下、対照群)は新生骨が粗であったが、刺激を与えた群(以下、実験群)は新生骨が比較的密で、新生骨梁も太く観察された. (2)蛍光ラベリング像では経時的に両群とも既存骨側からインプラント体表面に向かって新生骨が形成されていた. (3)塩基性フクシン・メチレンブルー重染色では,対照群に比較して実験群では,インプラント体と新生骨の接触が多く認められた. (4)画像解析の結果,実験群は対照群に比較して骨接触率および骨面積比率ともに約1.4倍の増加であった. (1)〜(4)の結果よりCCEF刺激でインプラント体周囲における新生骨促進効果が認められた.現在インプラント埋入術30日後に,上部構造を装着し,インプラント体周囲の新生骨に起こる組織学的頒価を検討している.短期間の評価ではあるが、上部構造装着後の周囲新生骨には炎症を伴う骨吸収像は認められず、予後良好と判定される病理所見であった.
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