Project/Area Number |
07771891
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
丸岡 宗康 昭和大学, 歯学部, 助手 (00245812)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | BMP / 異所性骨形成 / 生体高分子材料 |
Research Abstract |
顎骨の吸収あるいは欠損を再構築できることが可能になれば、義歯の維持安定が良好となる。骨誘導能を有する因子としてBMP(Bone morphogenic protein : BMP)が近年注目されている。その強力な骨誘導活性ゆえ、骨欠損部の再構築に有効であることが報告されている。そこで、本研究ではBMPによる骨形成をさらに効率よく促進できる担体を開発することを目的として、臨床応用への基礎的検索を行ってきた。 今回、本研究では仔牛大腿骨より、骨髄を除去後、加圧粉砕器を用いて冷凍下で骨粉を得た。これを脱脂後、骨粉を0.6NHC1で脱灰を行った。さらに、4MGuHC1を用いて抽出物をヘパリンセファロース・アフィニティーカラムにより精製し、粗製BMPを得た。担体としてI型コラーゲンと本研究で今回新たに計画していた高分子材料(K-CARRAGEENANとPOLYVINYLBENZEYL TRIMETHYLAMMONIUM CHLORIDE)を用いて粗製BMPと混合し、ラット大腿部筋嚢に埋入した。2〜4週間後にソフトレントゲンと病理的検索を行った。 その結果、I型コラーゲンを担体とした群、また、高分子材料埋入群ともに著名な異所性骨結合組織が認められた。高分子材料を担体として得られた骨組織周囲の線維性結合組織には軟度の炎症性細胞浸潤は認められたものの、生体に対する為害性はきわめて少なく、今後BMPの担体としての使用可能であることが示唆された。
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