Project/Area Number |
07771898
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
|
Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
石田 鉄光 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (60184529)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1995: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 紫外線 / 殺菌 / シリコーンラバー印象材 |
Research Abstract |
印象材に対する紫外線殺菌の効果は、紫外線の照射方法や照射時間、照度等各条件を適正にして使用すればかなり効率良く殺菌できることがわかっている。そこで今回は、波長253.7mmの紫外線を使用し、紫外線を照射することによって印象材の物性にどのような変化が現れるのか調べた。 今回は、紫外線にて殺菌効果の効率が良かったシリコーンラバー印象材を用いて実験を行った。 実験材料には、コンテン社製のシリコーンラバー印象材(プレジデントジェット、ライトボディータイプ:ロットNo.4861、以下シリコーンラバーを略す)を使用した。 練和済みのシリコーンラバー5gを洗浄済のガラス板の上にとり、二枚のガラス板ではさみ、これに1Kgの荷重をかけ5分間放置後ガラス板の間より取り出し、試料とした。このシリコーンラバーに紫外線照度7,000μw/cm^2にて照射時間0、30、60、90、120秒で上方から紫外線照射を行った。 紫外線照射量の増加にともなって、疎水性の材料であるシリコーンラバーにおいて親水性が増加することが認められた。その他の物性については特に紫外線照射前と比較して大きな変化は認められなかった。走査型電子顕微鏡によるシリコーンラバー表面の観察についても今回の紫外線照射量において特に変化は認められなかった。 今回の結果から紫外線殺菌法は、シリコーンラバーの殺菌法としては非常に有効であると考える。また、親水性が増加したことから、今後実用的なことを考慮し、水ではなくせっこうを使用してシリコーンラバーとのなじみにどのような変化があるのか調べてみたい。
|