Project/Area Number |
07771905
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
野本 理恵 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20180789)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ウレタン系レジン / FTIR / HPLC / 反応率 / 重合率 |
Research Abstract |
試作した光重合型ウレタン系コンポジットレジンはUDMA/BisGMA系およびUDMA/TEGDMA系の2種類で、無機質フィラー50wt%、重合開始剤としてカンファーキノン、還元剤としてジメチルアミノエチルメタクリレートを各々マトリクスモノマーに対して5mol%ずつ配合した。 試作レジンの重合性はフィルム状試験片でFTIRおよびHPLCにより評価した。FTIRによる評価では内部標準としてUDMA/BisGMA系ではベンゼン環による吸収ピーク(1608cm^<-1>)とN-Hによる吸収ピーク(3373cm^<-1>)を、UDMA/TEGDMA系ではN-Hによる吸収ピークを用いた。TEGDMA 100%では厚さ補正で行った。UDMA:BisGMA=60:40, 40:60mol%ではいずれの内部標準を用いても違いは認められなかったが、一方の成分が80mol%以上含まれる場合は多く含まれる成分のピークを内部標準とする必要があった。つまり、UDMAが80mol%以上含まれる場合はN-Hによる吸収ピークを、BisGMAが80mol%以上含まれる場合はベンゼン環による吸収ピークを内部標準とした。 UDMA/BisGMA系ではBisGMA濃度が高くなるに従い、反応率、重合率ともに低くなった。UDMA/TEGDMA系では反応率はTEGDMA濃度が0〜60mol%でほぼ一定で、それ以上ではTEGDMA濃度が高くなるに従い低くなった。重合率はTEGDMA濃度が高くなるに従い高くなり、UDMA:TEGDMA=40:60で最高になり、さらにTEGDMA濃度が高くなるに従い低くなった。 FTIRで評価した残留モノマー量とHPLCで測定した残留モノマー量を比較するとUDMA/BisGMA系、UDMA/TEGDMA系ともにFTIRで得た値の方がHPLCで得た値より2〜6%程度低かった。この差はHPLCでは試験片全体の残留モノマー量が測定されるのに対して、FTIRでの測定部位は試験片中央の直径5mm程度であるためと思われ、FTIRによる重合性の評価方法は妥当であると考えられた。
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