Project/Area Number |
07771912
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
内田 愼爾 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30231179)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 筋電図 / 顆頭運動 / アンテリアガイダンス / 外側翼突筋 / 顎二腹筋前腹 |
Research Abstract |
正常有歯顎者男子5名を対象に前方運動ガイドを付与する実験装置を被験者毎に作製し、これを装着して下顎前方滑走運動を行わせた。実験装置はガイドグループの傾きを変化させることによりフランクフルト平面を基準に0°から下前方方向に20°刻みで80°まで5段階に変化させた。下顎運動はMKG K6(Myotronichs)にて下顎切歯点運動を、Axiograph Mk2(SAM)にて顆頭点の記録を行った。筋電図は片側の外側翼突筋下頭(Lpt)からは特注の双局型同心針電極を使用し、顎二腹筋前腹(Dig)からは表面電極にて双局誘導した。筋電図と切歯点運動は同時記録し、顆頭運動は単独で記録した。各データは紙面に再生し滑走運動時間とこの区間の筋電図積分値を計測した。顆頭運動はコンピュータアキシオグラフのディスプレイ上に表示される往復運動の開始点から前方点までの顆頭滑走量と回転量を各ガイド角での代表値とした。 各ガイド角に対応してLptの積分値は40°までは増加、その後は80°まで減少した。一方、Digは80°まで順に増加する傾向を認めた。顆頭の滑走量はガイド角0°の時6.77mmで、その後増加し40°で最大8.78mmを示した後80°で5.46mmまで減少した。顆頭回転量はガイド角の増加につれて有意に増加した。また、Lptの筋活動は顆頭滑走量との間に、またDigの筋活動は顆頭回転量との間に有意な正の相関を認めた。これらの結果、顆頭の滑走と回転によって行われている下顎前方滑走運動は、主にLptが滑走をDigが回転を制御し、これらの巧妙な協調活動により円滑に行われていることが明らかとなった。現在は、実際に前歯部のガイドが喪失した3名の被験者に対し、被験者毎の顆路角を基準として数種のテンポラリークラウンを作製し、顆頭運動とLptの筋活動を同時記録して、その関係につき分析を行っている。
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