加齢はアポトーシス機構を亢進させるか-ヒト舌粘膜上皮細胞における分子病理学的解析
Project/Area Number |
07771918
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 優 東北大学, 歯学部, 助手 (00215732)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 加齢 / アポトーシス / 舌 |
Research Abstract |
アポトーシスは発生・分化段階であらかじめプログラムされた細胞死である。加齢の過程におけるアポトーシスの役割を検索するため、近年アポトーシス関連抗原として注目されているLewis^Y(Le)^Y抗原を用いて、ヒト舌粘膜上皮におけるアポトーシスの加齢変化を検索し、増殖細胞マーカーである増殖細胞核抗原(PCNA)の発現の加齢変化と比較検討した。【材料および方法】剖検例より得られた肉眼的に病変のみられないヒト舌を舌尖部と舌盲孔を結ぶ中点で前頭断し、10%中性ホルマリンにて固定後、通法に従いパラフィン包埋、3μmの連続切片を作製した。ヘマトキシリン・エオジン染色を施し、病変のみられない舌(20歳代、50歳代、80歳代)を検索の対象とした。抗Le^Y抗原マウスモノクローナル抗体BM-1/JIMRO(日本抗体研究所)および抗PCNAマウスモノクローナル抗体(DAKO社)を用いてストレプトアビジン・ビオチン法にて免疫染色し、顕微鏡下(x400倍)にて舌背部の粘膜上皮細胞(基底層・有棘層・角化層)500個中の陽性細胞の分布と数を計測した。【結果】1.抗Le^Y抗原陽性細胞は、20歳代、50歳代、80歳代のいずれにおいても、有棘層・角化層に多数みられ、わずかに基底層にも認められた。2.抗Le^Y抗原陽性細胞率は20歳代、50歳代、80歳代で加齢による有意差はみられなかった。3.抗PCNA陽性細胞は20歳代、50歳代では基底層と一部有棘層に、80歳代では基底層にのみみられた。4.抗PCNA陽性細胞率は20歳代、50歳代、80歳代で加齢とともに有意(p<0.05)に減少していた。【考察】ヒト舌粘膜上皮細胞においては、抗Le^Y抗原の発現により示されるアポトーシスの加齢による変化は認められず、舌粘膜上皮の菲薄化などの老化に伴う肉眼および組織形態的変化はアポトーシスの亢進よりもむしろ加齢による細胞増殖能の低下によるものと考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
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