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口腔癌の浸潤における口腔粘膜の毛細リンパ管の形態学的変化

Research Project

Project/Area Number 07771922
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Surgical dentistry
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

鬼澤 浩司郎  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60194578)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords口腔粘膜 / 毛細リンパ管 / 口腔癌 / 形態学的変化
Research Abstract

通常の組織固定法では同定が困難である毛細リンパ管を、組織学的に検討するために、Rautenfeldらの組織固定装置に準じて、陰圧吸引組織固定装置を作製した。本装置における固定条件を検討した結果、ハムスターの舌では0.1barの陰圧下で約5分間の4%グルタールアルデヒド吸引固定を行うことで、十分に粘膜固有層の毛細リンパ管が拡張され観察可能となることが確認された。ホルマリンを用いた吸引固定も検討したが、ホルマリンでは毛細リンパ管の拡張は不十分な状態となり、本装置には不適当であることが判明した。
正常なハムスター舌における毛細リンパ管は、総合組織乳頭内から筋層にかけて分布し、筋層の直上でリンパ管網を形成していた。さらに、このリンパ管網内には管空内に弁を有する前集合リンパ管が多数分布しており、その深部の筋層内には集合リンパ管が認められた。これらの粘膜固有層に分布するリンパ管に対する癌組織の影響を検討するために、ハムスターの上皮内癌および早期浸潤癌を作製し検討した。上皮内癌の状態では、粘膜固有層のリンパ管は腫瘍による明らかな形態の変化は認められず、正常な組織のリンパ管と同様な分布および拡張された像を呈していた。早期浸潤癌においては、腫瘍組織に接する部位には拡張されたリンパ管は認められず、腫瘍組織より少し離れた部位では正常より大きな口径を示す拡張れたリンパ管が認められた。また、腫瘍組織内には毛細血管の増生は認めたが、拡張された毛細リンパ管は認められなかった。このことから、腫瘍組織内および腫瘍に接する部位におけるリンパ管は正常な機能を障害されている可能性が示唆された。また、明らかに腫瘍がリンパ管内に浸潤している部位は見出せなかった。
本研究期間中には適切な臨床手術材料を得ることができなかったため、ヒトでの検討は行えなかったが、今後、材料入手次第ハムスターの結果を確認する予定である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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