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ヒト顎骨由来骨芽細胞の細胞増殖におけるPLC-γを介する情報伝達機構の解明

Research Project

Project/Area Number 07771944
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Surgical dentistry
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

中西 宏彰  徳島大学, 歯学部, 助手 (00243717)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords血小板由来成長因子(PDGF) / 骨芽細胞 / 細胞増殖 / PDGFレセプター / チロシンキナーゼ / PLC-γ / チロシン酸化 / 情報伝達
Research Abstract

血小板由来成長因子(PDGF)は、骨芽細胞の増殖を促進し、この増殖機構にはPDGFレセプターのチロシンリン酸化が関与していることが知られている。線維芽細胞では、PLC-γ、PI-3キナーゼ、GAPおよびc-Raf-1などのタンパク質が、レセプターの持つチロシンキナーゼ活性によりチロシンリン酸化されることが報告されており、これらのタンパク質が増殖シグナルの核への伝達に関与していることが示唆される。本研究ではヒト顎骨由来の骨芽細胞を用い、PDGFによる増殖機構をレセプターおよびPLC-γのチロシリン酸化により検討した。
PDGF処理した骨芽細胞の細胞溶解液は抗PDGFレセプター抗体もしくは抗PLC-γ抗体で免疫沈降し、SDS-PAGEにて分離したタンパク質をニトロセルロース膜に転写後、抗ホスホチロシン抗体を用いてウェスタンブロットを行った。その結果PDGF処理によりレセプターのチロシンリン酸化が亢進するのと同様に、PLC-γのチロシンリン酸化も亢進した。この現象はPDGF添加1分後より認められ、10分後が最大で以後徐々に減衰した。またPLC-γとレセプターの両タンパク質は、PDGF処理により共に免疫沈降されことも確認された。
PLC-γはPIP^2をIP_3とジアシルグリセロール(DAG)に水解する酵素であるが、IP_3はCa^<2+>の動員を促し、DAGはプロテインキナーゼC (PKC)を活性化し、これらはどちらも細胞を増殖の方向へ導く。またPLC-γはリン酸化されたPDGFレセプターを確認してSH2領域を介してこれに結合するといわれている。本実験より、PDGF刺激で骨芽細胞のPDGFレセプターのチロシンリン酸化が起こるのと同時に、細胞内のPLC-γがレセプターに結合しチロシンリン酸化されるのが確認された。これらのことから、骨芽細胞のPDGFによる増殖機構には、PLC-γを介したPI代謝経路が関与することが示唆された。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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