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口腔扁平上皮癌の治療経過におけるラジカルスカベンジャーの消長について

Research Project

Project/Area Number 07771951
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Surgical dentistry
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

松島 凛太郎  大分医科大学, 医学部, 講師 (10209546)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords口腔扁平上皮癌 / SOD / GST-π / 免疫組織化学 / ELISA
Research Abstract

1.免疫組織学的検索結果
健常部口腔粘膜扁平上皮においてはSODは70%の陽性率で主として基底細胞に存在し,GST-πは殆ど陰性を示した。口腔扁平上皮癌組織では,SODは陽性率33.3%で,症例により陽性から陰性まで多様な染色態度を示し,癌蜂巣にび漫性に陽性を示した。分化程度,また,治療の前後での差は認めなかった。癌組織におけるGST-π染色では,陽性率は87.5%と高度であり,悪性化との関連性が疑われた。そこで,同一癌症例における健常口腔扁平上皮についても検索した結果,GST-π陽性率は75%であった。非癌患者の健常部組織ではGST-πは殆ど陰性であったことより,本酵素と口腔扁平上皮における発癌あるいは癌化との関連性が示唆された。
2.血清SOD量ならびに血清GST-π量の測定結果
血清SODならびにの定量はABC法に準じたサンドイッチ法により定量を行った。血清SOD量はは非癌患者と治療前後に拘わらず担癌患者とで明らかな有意差は認められず,全身的な差異は認めがたかった。組織レベルでの健常組織と癌組織におけるSOD量の測定が必要と考えられたが,検体の調製が比較的困難であり,現在も検討中である。血清GST-π量については健常人よりも担癌患者において有意に高値を示し,また,治療による腫瘍の減量あるいは消失を来した場合に減少することが認められた。
上記,免疫組織学的検索ならびにELISAによる定量の結果から,SODについては臨床的にはなお,検討の余地があると考えられたが,GST-πについては扁平上皮癌との強い関連性が示唆された。口腔前癌病変と扁平上皮癌との段階的評価に際してはSODとGST-πを組み合わせた評価により,興味深い知見が得られつつあり,さらに症例数を増やすと共に,検討の予定である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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