Project/Area Number |
07771958
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
巣山 達 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80264521)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 顎骨切除 / 顎補綴物 / DENTAL PRESCALE / 咬合力 / インプラント |
Research Abstract |
顎骨切除後の実質欠損に対し、顎補綴物が装着された患者の口腔機能の評価として、感圧フィルムを用いて咬合力を測定し、正常有歯顎者との比較検討および顎補綴物装着患者各々の比較検討をおこなった。対象は、当科において顎補綴物を装着した患者10名(上顎3例、下顎7例)と、顎機能異常を有さない正常有歯顎者10名である。方法は、被験者に富士写真フィルム社製DENTAL PRESCALE 30@を用い、フィルムWタイプを最大噛みしめ時に咬合させた後、解析表示ソフトFPD704を用い咬合力の測定をおこなった。結果は、正常有歯顎者の平均咬合力は275Nであったのに対し、顎補綴物装着患者の平均咬合力は17Nで、正常有歯顎者と比較し明らかに低値をしめした。また、無菌顎症例での平均咬合力は3Nであったのに対し、健側に上下とも歯牙が存在する場合は61Nと高い値を示した。顎補綴物装着患者では、、顎欠損の範囲あるいは形態よりも残存歯数が咬合力に影響をおよぼした。以上の結果より、顎補綴物装着患者の咬合力は残存歯が多いほど良好と考えられるが、歯牙の残存は顎補綴物の維持安定が良好になり、その結果として咬合力が上昇すると考えられる。今後問題となるのは無菌顎症例であるが、今回の症例の中にインプラントを維持とした義歯を装着した症例では平均15Nと高い咬合力であり、このような症例に積極的にインプラントを用いることも顎骨切除後の機能回復を計る方法の一つであると考えられる。
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