Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Research Abstract |
義歯性口内炎を含む口腔カンジダ症症例由来のカンジダ属の分離を試み、さらに同定して菌種の検索を行った。口腔粘膜(舌および頼粘膜)にカンジダ性偽膜を有する4例および義歯性口内炎(顎堤,口蓋)6例を対象症例とした。培養できたカンジダ分離株は血清学的反応(カンジダチェック)と生化学的反応(ID32Cアピ)により同定し,Candida albicans (C. albicams)A10株,Candida glabrata(C. glabrata)4株と判定した。 現在まで入手可能であった抗真菌薬アムホテリシンB(AMPH),ミコナゾール(MCZ),フルシトシン(5-FC)を用いてカンジダ臨床分離株の薬剤感受性を米国のNCCLS提案法(1992年)の液体培地希釈法に従って検討した。判定の際、最小発育阻止濃度(MIC)と80%発育阻害濃度(IC_<80>)の両濃度についてチェックした。その結果は次のとおりであった。 AMPHについて、C、 albians AのMICは0.125μg/ml5株,0.25μg/ml5株。IC_<80>は0.031μg/ml1株,0.062μg/ml1株,0.125μg/ml5株,0.25μg/ml3株であった。C. glabrataのMICは0.125μg/ml1株,0.25μg/ml2株,0.5μg/ml1株。IC_<80>は0.125μg/ml2株,0.25μg/ml2株であった。AMPH耐性菌は認められなかった。MCZについて、C. albicans, C. glabrataともにMICは2μg/ml以上(全倒)であった。IC_<80>は0.25μg/mlが2株,0.5μg/mlが4株,1μg/mlが2株,2μg/ml以上が6株で、中等度の耐性傾向が認められた。5-FCについてMICが0.25μg/ml4株,0.5μg/ml2株,1μg/ml1株,2μg/ml以上7株が感受性菌と耐性菌が明瞭であった。
|