Project/Area Number |
07771995
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
福岡 真一 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80267517)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Hydroxyapatite 人工歯根 / Polyethylene人工歯根 / TypeIコラーゲン / TypeIIIコラーゲン / TypeIVコラーゲン / アルカリホスファターゼ活性 |
Research Abstract |
直径3mm、長さ8mmのHydroxyapatite (以下、HAP)Polyethylone(以下、PE)製人工歯根歯根を作製した。さらにPE製人工歯根の表面にはプラズマ処理後にTypeIおよびTypeIVコラーゲンの固定化を行った。これら3種類の人工歯根に、10日間の初代培養を行い充分量を確保した培養歯根膜細胞を付着させ、ビ-グル犬の両側下顎臼歯部に埋入した。術後1か月、2か月、3か月に屠殺、下顎骨を取り出し、低温紫外線重合装置を用い樹脂包埋を行い、超硬刃を用い凍結切片を作製した。抗TypeI、抗TypeIII、抗TypeIVコラーゲンおよび抗アルカリフォスファターゼの各ポリクロナール抗体により免疫組織染色を施し、さらにアルカリフォスファターゼ活性についてはアゾ色素法により酵素組織染色を施し観察を行った。その結果、 1.HE製人工歯根では1か月後においてすでにほぼ全周にわたり骨との接合がみられ、2か月以降では骨との完全な結合がみられた。一方、PE製人工歯根では3か月経過群でも人工歯根と骨との間には一層の軟組織が介在し、TypeI、TypeIVコラーゲン固定化人工歯根とも約半数に材料との間に垂直な線維走行が認められた。 2.アルカリフォスファターゼ活性は、免疫組織染色による方法ではいかなる場合でも染色されなかった。酵素組織染色においてはHE製、PE製人工歯根とも材料表面に高い活性を示し、3か月経過群でも活性がみられたことから、PE製人工歯根表面でのセメント質形成の可能性が示唆された。 3.抗TypeI、抗TypeIII、抗TypeIVコラーゲンによる免疫組織染色では、TypeIIIコラーゲン活性はどちらもほとんど観察されなかった。TypeIコラーゲンに関しては、TypeIコラーゲン固定化人工歯根群において材料表面での高い活性が認められた。TypeIVコラーゲンは、いずれの群でも歯槽骨側において高い活性が認められた。 以上から、TypeIVコラーゲンのセメント質誘導の可能性は低く、今後は、TypeIコラーゲンと非コラーゲンタンパク質との関係を明らかにする必要があると考えられる。
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