Project/Area Number |
07772000
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
石原 朗 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (80261006)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1995: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 走査電顕 / 膠原線維 |
Research Abstract |
顎骨における線維骨性疾患は、良好な経過をとるものが多いが、病変範囲の不明瞭なものでは外科的切除を繰り返したり、大きく発育したものでは顔貌の醜形をきたし、広範囲の顎切除の対象となるため、良性病変とはいえ、適正な治療方針と予後観察が不可欠であり、病態把握が望まれる。しかし、本疾患の本態は現在のところ、解明されていない部分が多い。当講座では従来より細胞消化走査電顕法を用いた膠原線維の立体構築の観察を行ってきている。歯肉、口唇粘膜、口底部粘膜などの正常組織では、各組織間で立体構造はさまざまであっが、膠原線維は比較的同じ太さで、同一方向に走行し、線維が密に存在する傾向にあった。一方、先天性歯肉増殖症、義歯性線維腫、歯原性線維腫、線維性骨異形成症などの線維性病変では、膠原線維の形成がほとんどなく、おもに膠原細線維で構成され、走行も乱れ、密度も疎であった(第49回日本口腔科学会総会発表)。また肉芽腫性エプ-リスは線維性エプ-リスに比較して、膠原細線維の太さが約1/2で、繊維の成熟の度合によって、形態に変化をもたらすことがわかった(第41回日本口腔外科学会総会発表)。これらの観察から膠原線維の動態を形態的、量的変化を把握することが可能となったが、定量化については、走査電顕像のコンピュータ画像処理化や組織コラーゲンの簡易微量測定法を試みたが、いまだ結果は得られていない。今後も各種臨床材料を集め、さらなる走査電顕的観察と定量化の確立を行う予定である。
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