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歯の移動時の近赤外光を用いた歯根膜領域の代謝活性の測定

Research Project

Project/Area Number 07772008
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 矯正・小児・社会系歯学
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

上野 拓郎  北海道大学, 歯学部, 助手 (70250462)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords近赤外光 / 歯の移動 / 歯根膜の代謝活性 / 血液量 / 酸素化ヘモグロビン
Research Abstract

今回、ネコの上顎犬歯の遠心移動を行い、圧迫側歯頸部歯根膜領域の全ヘモグロビン量および酸素分圧を反映する酸素化ヘモグロビン量を計測した。矯正力の大きさは25g、50g、100gおよび250g、作用期間はいずれも28日間とした。移動終了後、墨汁注入法により圧迫側歯頸部の組織変化を観察した。また、移動開始前、開始後14日目および28日目における圧迫側歯頸部歯根膜領域の血流動態を計測した。その結果、25g例では歯の移動量は最も小さく、変性組織はみられず、歯槽骨吸収の様相も活発ではなかった。また全ヘモグロビン量および酸素化ヘモグロビン量ともに、全期間を通じて移動開始前と同様の変化を示したのは骨吸収にともなう代謝活性の上昇も大きくなかったと考えられる。次に50g例および100g例では、歯の移動量は50g例で4例中最も大きく、100g例はそれに次いで大きかった。また、両例ともに変性組織の残存がみられるが、その両側には血管の増生や拡張像を認める新生肉芽組織と活発な穿下性骨吸収がみられた。また全ヘモグロビン量の変化量は14日目に一度小さくなるものの28日目に大きくなり、酸素化ヘモグロビン量も明らかな変化を示し、変化量が大きかった50g例では、代謝活性の上昇もより大きく歯根膜の血管網の変化により血流量増加して、局所の酸素分圧が上昇した状態であったものと考えられる。250g例では、広汎な変性組織の残存が認められ、広い範囲の血管の消失により血液量自体が減少しているため、全ヘモグロビン量、酸素化ヘモグロビン量ともに変化が全く認められなかったと考えられる。以上から、歯の移動中に圧迫側歯頸部歯根膜領域の代謝活性が上昇して組織反応が速やかに進行している場合には、全ヘモグロビン量および酸素化ヘモグロビン量ともに、新たな荷重に対して大きな変化を示すことが考えられ、本計測システムの至適矯正力の判定に対する有効性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report
  • Research Products

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 大坪弘人他: "歯に矯正力を負荷した際の歯根膜代謝活性の変化について-近赤外光を用いた歯根膜の血液量計測-" 北海道歯学雑誌. 16. 177-191 (1995)

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      1995 Annual Research Report

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Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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