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¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
0,1250または5000個/wellの頭蓋冠由来の骨芽細胞と,75万個/wellの長管骨由来の骨髄細胞とを混合培養した.非加圧条件下ではPTH10^<-8>Mを添加すると数十個の破骨細胞様細胞が誘導されるが,骨芽細胞の混合比率による差は認められなかった.一方,これらの培養系に600g/cm^2の静水圧を96時間作用させると,1250個の骨芽細胞を混合した条件で,培養8日目の破骨細胞様細胞の形成数が2〜3倍に増加した.この条件での培養8日目での混合培養系の培養stageはsubconfluentであった.しかし,混合した骨芽細胞数が0あるいは5000個/wellの条件下では静水圧の促進効果は認められなかった.また後者の場合、培養stageは培養6日目で既にconfluentとなっていた.加圧刺激による促進効果は10^<2-5>Mのindomethacinの添加により抑制された.また,PGE_2をindomethacinと同時に添加すると,静水圧の効果は再び認められるようになった. 以上のように、骨芽細胞と骨髄細胞の混合培養系に静水圧を持続的に作用させると、破骨細胞様細胞の形成が促進されることが,培養stageがsubconfluentの状態でこのような促進作用がみとめられること、そしてこの促進効果にprostaglandinが関与していることが明らかになった.以上の結果は95年度の日本矯正歯科学会および96年度のIADR総会で発表し投稿中である. また現在,細胞に大して伸展刺激を加える系を開発し,機械的伸展を受けた骨芽細胞の培養上清が,PTH存在下での骨髄細胞からの破骨細胞様細胞の形成を促進することも明らかにしている.今後この新しい系を用いてさらに詳細な検討を加える予定である.
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