CO_2レーザーを用いたセラミックブラケット撤去法に関する研究
Project/Area Number |
07772070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
小幡 明彦 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (20224298)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | CO_2レーザー / セラミックブラケット / ディボンディング / 圧縮剪断試験 / 熱膨張 / 温度変化 / 歯髄組織変化 |
Research Abstract |
セラミックブラケットを容易に歯面から撤去するために波長10.6μmのCO_2レーザーを使用し、2種類の接着剤の影響について検討を行い、最適な照射条件を求めた。レーザーを照射し続けると,Bis-GMAレジンは7watts(w), 3sec, 4-META MMAレジンは3w, 3secの照射でセラミックブラケット撤去が可能であることがわかった。また、圧縮剪断試験後の歯面の観察において、レーザー照射なしのコントロール群のうち、Bis-GMAレジンで接着したもののみに、エナメル質の損傷やブラケットの破折を生じたが、レーザー照射群ではこれらは生じなかった。ブラケット撤去のメカニズムを探るための熱膨張測定では、セラミックブラケットとBis-GMAレジンが、温度の上昇に伴い直線的な膨張を示すのに対し、4-META MMAレジンは60℃をピークに膨張から収縮へと転じた。また、安全性の評価としての温度測定では、髄腔内はブラケット表面よりも極めて低い温度上昇に抑えられていることがわかった。さらにブラケット上からレーザー照射した歯髄組織の観察でも、レーザー照射なしのコントロール群との差は観察されなかった。 以上より、本法におけるCO_2レーザーを用いたセラミックブラケットの撤去は歯髄に対して安全であった。また、より少ない照射エネルギーでの撤去が可能な4-META MMAレジンは、Bis-GMAレジンよりも安全性の高いセラミックブラケット撤去を可能にすることが確認された。
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Report
(1 results)
Research Products
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