Project/Area Number |
07772072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
甲田 寿美子 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (50257515)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 院内感染 / 歯科診療 / ルミノール試薬 |
Research Abstract |
適切な院内感染予防対策を確立させるために、ルミノール試薬を用いて、歯科治療時の血液汚染範囲について調査した。 調査対象は、松本歯科大学病院特殊診療科を受信した患者9名である。調査方法は、診療前に床、ユニット、イス、キャビネット、ブラケット等にサランラップを巻きつけ、過去の血液汚染の影響をなくした。そして診療後にルミノール試薬を各箇所へ散布し、発光させた状態を写真撮影した(30秒間)。また、診療スタッフのディスポ-ザブルの衣類、(ゴム手袋、フェイスガード、帽子、マスク、ガウン)や患者のエプロンについても同様に血液汚染範囲を調査した。さらにLA-525(PIAS社製)の画像解析装置を用いて、血液汚染面積を検討した。 結果 1.肉眼的に出血がみられなかった根管治療、義歯調整修理などの際には、ユニット周囲や患者エプロン、スタッフ衣類などに血液汚染が認められなかった。 2.形成時の歯肉出血や抜歯、盲裹掻爬、抜髄など肉眼的に出血がみられた時は、ユニット周囲、スタッフ衣類、患者エプロンに血液汚染が認められた。 3.床の血液汚染範囲は、最も広範囲でも安頭台中心部から30cmの範囲内であった。特に汚染されていたのは、歯肉出血時にスリ-ウェイ・シリンジを使用するような充填、窩洞形成、クラウン形成などであった。また、抜歯や盲裹掻爬時にはバキュームチップ直下の床が汚染されていた。 4.スリ-ウェイ・シリンジを使用した際には、アシスタントのフェイスシールドとマスクに血液汚染が認められた。 5.抜髄時のエプロンの血液汚染範囲は、わずか4.3cm^2であった。 6.上顎臼歯の抜髄時に、笑気吸入鎮静法で使用する鼻マスクにも0.64cm^2の血液汚染が認められた。
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