Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本年度の研究の実施結果について以下に述べる。 1.生物活性の検定に供するアドレノメデュリン(AM)関連ペプチドhAM(1-15), hAM(15-31), hAM(22-52)の合成をFmoc型固相ペプチド合成法により行い,最終脱保護はほうふっ化水素酸法を用いて行った。得られた粗製品をHPLCにて精製を行うことで高純度の目的物を得た。 2.それぞれの生物活性を測定してみたが,いずれも低いcAMP上昇活性しか示さなず有用な知見が得られなかったので,これらを免疫科学的な研究に使用することにした。 即ち,AMのN末端部hAM(1-15),ジスルフィド結合を含有する中央部分hAM(15-31)及びC末端部分hAM(22-52)に対するモノクローナル抗体の作成を試みた。その中で,ジスルフィド結合を含有する中央部分hAM(15-31)に関して,モノクローナル抗体を得ることができた。 3.抗体は特異的且つ高親和性(Ka=2.5X10^<10>M-1)を示し,このラジオイムノアッセイ系(RIA)はヒト及びラットのAM等モルを認識し,IC_<50>値は8fmol/tubeと高感度であった。このRIAによりウシ内皮細胞,ラット血管平滑筋細胞及びメサンギウム細胞培養上清AM免疫様活性を検出した。 以上,AMに対し特異的且つ高親和性のモノクローナル抗体を作成できた。この抗体は今後のAMの生理学的意義の解明に有用であろうと考えている。 しかしながら,当初の目的であるcAMP上昇活性を指標とした構造活性相関の研究はあまり進展させることができなかった。今回,免疫科学的な研究に関して大きな成果がえられたが,今後はAMの別の部分をターゲットに構造活性相関の研究を行う予定である。
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